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絵日記など

濃縮還元の旅を振り返って まとめ


無事実家へ帰ってきました。以下まとめです。


後半、特に四国は一気に駆け抜けました。だって地元なんですもの。

できれば田舎っぷりを全国にアピールしたかったのですが、

世の中にはもっと田舎なところがあたりまえのようにあったので写真とかほとんど撮りませんでした。

家に戻り、たかはし号に寄生虫のように2ヶ月間くっついていた魔法のただの箱(980円)をはずしました。

そしてたかはしに向かって「おぉ、おまえこんなにちっちゃかったんだなぁ。」

なんて得意の独り言をぶちかましていましたら帰ってきたという実感がムクムクわいてきました。

現在片付けもだいぶ終わり、魔法の箱にみなさんからいただいたコメントや

イラストを見ながらこの文章を書いています。

思えば「時間もできたし、なんか日本一周とかしてーなー。しかも原付でまわったらおもろいかも。」

と割とアレな思いつきをしてしまったのが最初の間違いでした。

なんも考えず適当に準備して適当にお金貯めて勢いのみで出発したのが9月下旬。

出発して北海道の稚内あたりで本物の寒さを体感し「あぁやばいかも。」

と旅自体の失敗に気つきました。が、もちろん後の祭り。

「戻るくらいならやってやれ!」とない脳みそフル回転させ出した答えを信じ進みました。

当然のごとくその後も寒さや雨に苦しみました。

そんな緻密な計画と計算に裏打ちされた今回の旅の大きな目的というか特徴は大まかに

・たくさんの人にあう。

・たかはし号(かぶ)でまわる。

・ホームページ更新。

とどれもこれも素敵な目的ばかりです。たとえば2つめの「たかはし号(かぶ)でまわる。」について。

この一行ですでにサバイバルのにおいぷんぷんですが、確かに飯ごうセットを持ち歩き、

多少自炊もどきのようなことをしたり、テント張って野宿をして悶々としてみたりしました。

しかし今回の旅の真の目的は、一番目にあげました「たくさんの人にあう」がメインでして他は結構おまけみたいなものだったりします。

よく駄文で「十数時間走って雨に打たれびしょぬれ。」

とマゾっぷりを書きましたがあんなの屁みたいなもの(でもない)で

「たくさんの方といろいろな話をしました。」という一文の方がよっぽど価値があります。

僕は人と話すことが昔から大好きです(面接の自己紹介風に目を輝かせながら)。

人見知りするくせに話をすることも聞くことも大好きです。

実際今回の旅で100人を超す人と話をすることができました。

どの方からも発される言葉はズシリと重く(たまにスカッスカなのもありましたが)、

一言一言が身にしみる思いでした。

一人一人それぞれ考え方、感じ方が全然違ってたとえば僕が、

同じ旅の話をしてもリアクションが全然ちがっていて面白かったです。

でも旅の話をすると「バカだねぇあんた。」ってリアクションだけはみんな口を揃ってておもしろかったっす。

ちょっと嬉しいじゃないかえへへ。

そしてオフ会というものを初めて経験しました。

しかもある場所に人数集まってというのではなくって僕が押しかける訪問型。

最初のいぷにゅさんの時は緊張しまくりでしたが後半は慣れました。

これは8000さんとも話していたのですが、

ネットで話していた人とオフラインで会うということは

世間的にみてネガティブな事ととらえられていることが多いようです。

確かにトラブルが多いのは事実ですがそればかりというものではないと思います。

本当はもっと極普通な人たちがネットを身近なものとしてとらえ

極普通にオンラインとオフラインを楽しんでいるのだと思います。

そこの切り替えがうまいか下手かは人それぞれでしょうし、

あまりにひどいとトラブルが起こるのかもしれません。

ネットなどあまりしない友人に対して「今度会う人はとってもいい人だから大丈夫。なにもないよ。」と僕はよく答えていました。

友人は「なんで大丈夫ってわかるの?」って顔をしていました。

あぁこいつネットのことあまり知らないからどうせ"オフで会う→出会い系→トラブル"みたいにとらえているのだろう。

で彼に対して僕はいろいろ大丈夫っぷりをアピールしていました。

しかし、"半年以上もチャットで話している"から大丈夫なのか?"

一年以上も前からお互いのホームページを行き来していろいろな意見交換をしている"から大丈夫なのでしょうか?

そもそも大丈夫という価値観なんて客観的な数値でも出ない限り多分に主観的なもだと思います。

だまされたりトラブルに巻き込まれるまでは"疑う"という気持ちは生まれにくいと思います。

そういう意味も含めて今回ネットでの仲間ではいくら一年以上もつきあいがあって本音で話し合っていて仲が良くても

初対面にはかわりないわけで、例えばいきなり初対面で「泊めてくれ」というのは筋違いかなと思いました。

だからせっかく「泊まっていいよ」というご厚意を断ってしまいました。

しかし、少々過敏になりすぎていたのも事実です。

なので次は泊めてください。雨はつらいです。外は寒いです。家最高!

さてさて9月28日出発し、とりあえず先に北はまわっておこうとスキーウェア着込んで意気揚々乗り込み見事玉砕。

全国各地で雨に降られ、自炊するも焦げた御飯のオンパレード。

一日10時間も原付の上で同じ姿勢を保つため腰をはじめ体のあちこちが痛め、

帰ってきたのが11月26日。

計算しますと日数が61日です。

数がちょこっと並んだので少し数字で濃縮還元の旅を振り返ってみたいと思います。

■数値で振り返る濃縮還元■

総日数

61日

総経費

約15万(レシート上の計算では14,0626円)

食費

50,828円

単品で一番たかった食べ物

ウニ丼 1,785円(函館にて

総走行距離

10,313km

1回でもっとも走った距離

636km(紀伊半島一周 25時間

給油回数

55回(総給油量191.9リットル)リッター53.7km走行

総ガソリン代

20,554円

一番高かったガソリン代

リッター120円

一番安かったガソリン代

81円(金沢)

パンク回数

1回(福岡へ向かう途中

エンジンオイル代

6,205円

宿泊代

5,440円(ユースホステルなど)

雑費

26,599円

船関連費用

36440円(鹿児島-沖縄往復31,000円)

事故回数

2回(自爆)

ひげ剃った回数

3回。(内2回やなっちに強制的に剃れと命ぜられる)

体重

5kg減。

食費が約5万円(一日平均833円)。二ヶ月でこれは安くあがったなと思います。

ガソリンは平均するとリッターあたり107円になります。

体感的に98円くらいかな、と思っていたのですがこれもちょっと意外でした。

平均的に北海道が高かった。

そのほか気になることとといえば、

ひげ剃ったときにやたら血が出た(カミソリ負け)事くらいですかね。

■着るものについて■


ゴール直後のスキーウェア。よく身を守ってくれました。純白だったのに。


こんくらい着ていました。

上は1枚目.肌着、2.Tシャツ、3.タートルネック、4.フリース、5.ジャンパー、6.スキーウェア、7.カッパ。

下は1枚目.ジーンズ、2.アップ、3.スキーウェア。4.カッパ。

全身だるま(見た目ふっくら)。しかしこのおかげで転倒しても無傷でした。

 

■わらしべ中者■

どんぐりからはじまったわらしべ長者の中者版。

たくさんの方で紡いできたバトン結局最後は何になったかといいますと、


こんなかんじです。

実はこの旅でわらしべ含めて様々なものをいただきました。

拾ったものや、わらしべとは別にオフ会の時頂いたものが多数あります。

それらを含めまして少し強引ですが(笑)わらしべ中者最後にしたいと思います。

この企画を始めた時いったいどうなるのかと思いましたが、意外とみなさん乗ってきてくださり、

様々なものを渡され度肝を抜かされました。途中で車(実車)とかまじビビリました。

みなさんが僕にわらしべアイテム渡すときの「してやったり顔」や「申し訳なさそうな顔」一生忘れません。

マジ楽しかったです。一生の宝物です。

でも今度やるときはわらしべ長者にしよかな(笑)。(→わらしべ中者をまとめて見る

今回の旅で僕の脳には記憶という形でたくさんのものが詰め込まれました。

時季をはずしたためものすごく寒かったですが、

寒かったからこそいろいろな事を感じることができました。

家というものがいかに素晴らしいか。

布団や、風呂がどんなにすごいのか、何度雨に打たれながら

一人日本昔話エンディングテーマ「にんげんていいな」を口ずさんだことか。

しかし記憶というものは、残念ながらというか、うまくできているというか、

都合のいい部分しか頭に残らないものです(特に自分の場合)。

多少のつらかったことなどはむしろ「あぁつらかったけど頑張ったなぁ。あれはあれで良かったなぁ。」みたいに

プラスになってしまうことすらあります。

だから"雨に濡れまくった"とか"腰が痛てぇ"とか"寒くって寝れねぇよボケ。

野宿なんてやってられるか!"なんて些細なことはすでに「お、いい思い出だったじゃん。」

なんて思っちゃったりなんかしっちゃってます。いや、しちゃってません、まだムリ。

たくさんの方と話をすることで僕はいろいろ楽しむことができました。

そして僕が旅の話とかすることによってみなさん少しは楽しめたでしょうか?

この旅のタイトル「濃縮還元」にもありますように少しでも還元することができたとしたらこれ幸いです。

何度も言いましたように、ちっぽけな旅でしたが、

本当にみなさんがいたからこそこの旅は成功することができたと思います。

冗談抜きで感謝しています。

本当にありがとうございました。

そしてこれからもバカやっていきますのであたたかく見守ってやってください。


全国濃縮還元の旅

~ナナシの原付ライダー~

おわり


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