富士登山(2006年3回目)
てことで9月に今度は高校の仲間7人で登ってきました。3ヶ月連続3回目。別の友達から「バカ?」と超ストレートな返事。何も言い返せない・・・。
昼テニスをした後、レンタカーで皆と合流し、東京を出発。富士登山初のレンタカーで5合目。実に不安・・・。足柄サービスエリア(ずっと、あしがるって読んでいた・・・orz。)で晩御飯。
男yana、やっくん、てり、p0nの4人、女性じゅんちゃん、ぎの、すーちゃんの3人。
みんな高校の同級生。富士山経験者は自分のみ。
土曜の夕方出発し、夜登り、ご来光を見て、昼までに下山。そして夕方には東京という予定。
あくまでも予定。
ところで7人の移動でてーやんのこれはどうなんだろうと言いたい。7人なのに1、6に分かれて移動て。
そんなこんなで5合目に到着。
事前に徹夜で登るつらさ、寒さを脅していたため皆準備万全。
とくにyana、リュックパンパン。どこに行くつもりだ?
デジカメと三脚だけで3kg。実に頼もしいゾ!
ものすごい勢いで最終営業日を迎えています。今回は初の富士宮口からの登山。数ある富士登山ルートの中で最短。
一般的には登り6時間弱、下り3時間弱。
22時登山スタート。30分程で6合目。ここでみんな杖を購入。
みんな歌ったり、体育の授業でやたら走らされたことなどで盛り上がったり割と余裕。
携帯酸素を定期的に吸入。みんないわく「効いた(気がする)」。
全く運動をしていない女性もいるので、油断せず、休憩もこまめに取りながらゆっくりじっくりと登る。
8合目を過ぎた頃から、準備万全だったyanaに異変が。
yana「オレ、高山病かもしれん。てか間違いない。」
ええええええええええええ。
容赦なく赤くなる空。
掛け声ともうなりともつかない声でそれぞれ自分を振り絞ります。
やっくんが言い始めた「元気があればなんでもできる」が大流行(特にぎの)。
ちなみに自分は「ヨシャコリャシャシャー」。
ピンク色に染まる不思議な雲。山頂まであとわずか。
yana(高山病でダウン寸前)と雲海。高校時代こいつとダブルスを組んでひたっすら練習したし試合もでた。高校最後の総体団体戦、最後うちらのダブルスでインターハイを逃したこと(しかも完全に自分が足を引っ張った)も今では懐かしい。うれしかったことも、くやしかったことも、腹たったこともいっぱい共有したなぁ。日本一周で泊めてもらったり、社会人になって監督してくれたり。お世話になりっぱなし。
朝日に追い出される前に精一杯光る月。
ついにご来光が!
時間は既に5時。登り始めて既に7時間がたっている。残る力を振り絞って一歩一歩踏みしめ頂上を目指す。
そしてついに全員揃って登頂!
この光景を見た瞬間、鼻の奥がキューンとなるのを感じた。
空がでっかい!人がちっさい!
何度見ても飽きない。
浅間大社奥宮。
富士山の山頂は大きな円形になってます。この時季トイレや食事等、施設が充実してるのは現在自分たちがいる場所とは反対側。やっぱりカレーとか食べたいので移動開始。
火口。
真冬ここをスノーボードで下る人がいるとかいないとか。
この登山を通してもっとも辛かったのがこの写真を撮った前後。もれる寸前。トイレ!トイレ!
20分並んで復活後、颯爽と山小屋へ。道端、ベンチ、そこここで皆がぶっ倒れて意識飛ばしてた。
たまらんです!
カレーとラーメンを注文!この夏だいぶ山頂にお金落としたなぁ。
その後、仮眠をとろうにも寒すぎて寝られず。
焼印。
しばらく休憩し、日本一高い場所、すなわち3776mの剣が峰を目指すことに。
yanaが杖におおいかぶさるようにして、もそもそ少しずつ前に進でいる。
すーちゃんは足をヒコヒコさせている。相当靴ズレが辛そう。頑張れ!最後の階段だ!
ぎのは相変わらず「元気があれば~」
そしてついに、ついに
日本最高地点到着!めっちゃうれしかった!
長かった、実に長かったけど全員でこれた、ここに立てた。それだけで十分。
初めてのお鉢巡り(富士山火口の周りを一周すること)を完成させ、下山開始。
強烈に晴れ。
わんちゃんが登ってきた。
どうやら風邪をひいてしまったらしいてり。鼻水が止まらないらしい(一番左)。
またしてもメロンパン。大好き。
高山病から回復する唯一かつ特効薬は「下山」。
ということで見る見るよみがえるyana。
もはやそれはどうなんだろう?というぐらい元気に。
てりの靴底がぱかぱか。じゅんちゃん、ぎの、すーちゃんは全身日焼け対策でほとんど肌の露出がない。さすがオトメたち。
ぎの、すーちゃんの靴擦れがかなり深刻らしく、二人とも一歩ごとに眉間にグっと力が入るのが見える。
テーピングで固定するもあまり効果がなさそう。
ぎのの荷物を前に装着するyana。自分はすーちゃんの荷物を装着。少しは助けになっているのだろうか。
対照的にこの人。完全復活。
7合目あたりですーちゃんから「靴を脱いで靴下で下山したい。」と言ってきた。ぎのも同様に苦悶の表情を浮かべている。いったいどれだけの痛みなのか想像がつかない。
下りてサンダルをとって来る、おんぶするなど、色々考えた結果、やっくんのアイデアで、ぎの、すーちゃん、やっくん3人の靴を交換しようという話に。
つまり、一番大きいやっくんの靴を2番目に足の大きなぎのが履き、ぎのの靴を一番小さいすーちゃんが履く。
残った一番小さな靴をやっくんが気合で指を曲げて履く。
そんな嘘のような戦略が大当たり。女性二人息を吹き返す。
ただし、やっくんはまっすぐ歩くと指に負担がかかるので後ろ歩きで下ることに。
さすがに全員ぼろぼろで会話ほとんどなし。
当初3時間程で下れるかと思っていたがそんなの3時間前に過ぎてしまった。
それでも下る、下る、下る。
そしてついに
下山。
結局下山も登りと同じ7時間かかるという偉業を達成。
7号目からずっと後ろ歩きで下山したやっくん、地獄の高山病から復活して皆を助けたyana、全く運動してないのに気力でもってったぎの、絶えず面白トークで場を和ませてくれたてーやん、靴ズレになったことを必死で悔しがってこらえたすーちゃん、じゅんちゃん、あなたがいなければそもそも実現しなかったこの富士登山。皆と登れて本当によかった。
この夏3回も富士登山を経験した。3回ともいろいろなことがありすぎて最高だった。去年初めて登った富士山、そのときは完全に一人だった。一人もたしかにいいけれど、仲間と一緒に登ると経験を共有することができる。同じ出来事にも様々な価値観が生まれる。この価値観の違いを感じる瞬間が自分にはたまらない。これはなかなか一人では得ることができない。
そんなわけで相当、かなり、富士山は、もういいです^^/
ありがとうございました。
おまけ
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